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多様な観測技術の進歩によって海洋観測の手段は多様化しています. 新しい手段・結果をどのように利用するかは海洋観測の永遠のテーマです. 新しい観測技術の海洋観測への導入を推進しており,現在はGNSSを中心とした衛星観測の応用を研究しています.
海底下で発生する海溝型巨大地震の震源近傍では日々様々な現象が発生しています. GNSS-Aと呼ばれる衛星測位工学と海洋音響工学の融合技術によって,2010年代以降,極めて精密な描像を知ることができるようになってきました. このセンサーの高度化と応用を研究しています.
衛星を利用した測位手法である衛星測位は1980年代以降,多様な応用研究が検討されました. 海と陸の測位・測量技術とそのデータ利活用システムは発展途上であり,多くの研究開発要素を残しています. GNSS, SLR, 国際測地観測網に関する高度な利活用に向けた研究を進展しています.
GNSS-Aをはじめとする海中・海底観測において海面プラットフォームは重要です.この”海面プラットフォーム問題”を解決すべく,船,ブイに次ぐ新しい”第3世代”の海面プラットフォームの開拓を目指した開発研究を進めています.
精密に決定された測位情報は測地学・地震学以外にも多様な地球科学分野と防災工学分野に応用されています. 適正な地震防災・予測研究,地球科学への応用研究を進めています.
GNSS-Aをはじめとする比較的新しいセンサーには隠れた情報が数多く眠っています. たとえば,近年の研究でGNSSにおけるGNSS気象学に対応するGNSS-A海洋学の可能性が示されました. 衛星観測工学と海洋センサー工学の学際的拡張と応用を進めています.
海面プラットフォーム問題は現代の海洋観測のボトルネックとなっています.UAVをプラットフォームとして海底測地観測技術"GNSS-A"を行っている様子です.
"Discover GGOS" ビデオの日本語版「GGOSと測地学を知る」です. 国土地理院の栗原さん・堀さんなどのご尽力により,日本語版が制作されました. 日本語の音声・文字の取り込みはオーストリア BEV の Martin Sehnal さんにより行われました.
海底測地観測技術"GNSS-A"では動画のような海底音響基準局を用いて海底のcmレベルの位置を観測します.
UAVによる海洋観測,ひいては海底観測の可能性が見出され始めています.
Yokota et al., Nature, 2016
[arXiv]
Yokota et al., Scientific Data, 2018
Yokota & Ishikawa, Science Advances, 2020
Ishikawa et al., Frontiers in Earth Science, 2020
Yokota et al., Sci Rep, 2023 Matsuda & Yokota, MTS Journal, 2023
宇宙測地学の安定した運営に資する国際的な枠組み「GGOS」の日本での取り組み GGOS Japan に貢献しています.
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